コロナ禍の夏
取り憑かれたように
アマビエを製作中（笑）。

誰もがはじめて経験する夏
そして経験してきた半年間。

ウイルスとの長い戦いが予想される中
皆さんの意識も少しづつ変化をしてきた
半年間でもあったと思います。



今年はアトリエ方丈庵の２０周年で
色々なイベントや作品展を計画していました。
そのほとんどを中止、延期に決めた時
また、緊急事態宣言中に教室をお休みした際
自分の仕事の方向性を
見失いかけていました。


たくさん方々が
私なんかとは比べ物にならないくらいに
このコロナ禍の中で
もがき、苦しんでいる筈、ですよね。

「不要不急」
この言葉に苦しめられた
数ヶ月でもありました。



この状況下でも
だからこその
大切な作陶の時間であるということ。
変わらない場所があるということ。
ただ、ロクロに向かい
粘土だけを相手にしているのではない
アトリエ方丈庵という空間と
そこに集う方々との
なにげない会話や
お茶の時間。

創作の喜び。
自作の器で頂く食事やお茶の時間。

一時でも、仕事を忘れ
テレビやスマホを離れ
没頭し、集中すること。

これらの全てが大切だということ。

私自身が、土と轆轤を通して
海深くに潜ってゆくような
静寂な時間に
何度も救われてきたということ。

自信喪失気味の自分の仕事に
いいことを挙げてみましたよ（笑）


あの時は大変だったよね、、と
来年の夏
皆で笑っていられますように。

アマビエ様
どうかよろしくお願いいたします。